花粉症|富久クロス眼科|新宿区の眼科 緑内障外来 花粉症 女医

花粉症

花粉症は眼科での処方が可能な疾患です。

花粉症

アレルギーは、診療科が内科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科・小児科等、多岐にわたります。眼のかゆみ・充血・浮腫などの症状が出ている場合は、眼科の受診がおすすめです。点眼薬だけでなく内服薬なども処方します。

花粉症は花粉のアレルギーです。

花粉症は、主にⅠ型アレルギー(アナフィラキシー型)で、IgEという抗体によって起こります。(アレルギーは発症機序によりⅠ型からⅣ型に分類されています)。とくに、スギ花粉症は、国民の4分の1の有病率です。

花粉症になる仕組み

1. アレルゲン 抗原

花粉が、目や鼻の粘膜から侵入すると、花粉を排除しようとします。 この花粉がアレルギーをおこすので、アレルゲンとか抗原といいます。 体には、抗原が入ると、「抗体」 を作ってそれを排除しようとする「免疫」という仕組みがあります。

2. IgE抗体

免疫細胞が「花粉」を「何かが来た!」と認識して、その何かを排除すべき異物と認識すると、それぞれの抗原に合わせた「IgE抗体」が作られます。

3. 抗体とマスト細胞の結合

作られたIgE抗体は、血液中を流れている、鼻や目の粘膜などにあるマスト細胞にくっつきます。

4. IgE抗体の蓄積

このマスト細胞にくっついたIgE抗体は、花粉に触れる度に溜まっていきます。

5. 発症「準備OK」の成立

抗体の蓄積量が一定レベルに達すると、体がその抗体に対してアレルギーを獲得するまでの準備期間を経過して、花粉症の発症準備が整った状態となります。これを、「感作(かんさ)の成立」といい、この感作という状態を経て、初めて、アレルギー反応がいつでもおこる「準備OK」状態になります。

6. 脱顆粒反応

抗体の蓄積量が一定レベルに達して、感作(かんさ)が成立した後に再び花粉が侵入して、待機していたマスト細胞の表面にくっついていたIgE抗体に花粉が捕まると、マスト細胞が刺激され、その細胞内からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が分泌されます。(脱顆粒反応)

7. 炎症が起こり、目のかゆみ・充血・目の腫れ等の出現

ヒスタミンは、目の神経を刺激し知覚神経終末にある受容体に結合すると「かゆみ」になり、血管に作用すると組織に炎症が起こり「充血」や「浮腫」になります。

 

花粉症の診療ガイドライン

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版) があります。

花粉症の診断

花粉症の診断には、細隙灯顕微鏡検査、アレルギー検査があります。

当院では、アレルギーの原因であるアレルゲン(8大アレルゲン スギ花粉、カモガヤ花粉、ブタクサ花粉 、ヨモ花粉、ダニ、ネコ、イヌ、ゴキブリ)が迅速にわかる検査キット「イムノキャップ」を導入しております。注射を使わず、指先からの少量の採血による20分程度の検査で、通常当日結果をお伝え出来ます。注射器を使いませんので、乳幼児から利用可能で、日常生活で抗原になる物質を避けるように注意できるようになります。(保険診療 3割負担の方約3000円 1割負担の方 約1000円)

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花粉症の治療

1. 人工涙液点眼

空気中にただよっている花粉は、眼(結膜嚢)の中に飛び込んできます。その花粉を涙では十分に洗い出せないときに、人工涙液を用いて、抗原が反応を引き起こす前に洗ってしまう方法です。花粉対策用の点眼薬についても、人工涙液点眼で、洗ったうえで点眼すると効果的です。防腐剤の入っていると副作用があるので、防腐剤の入っていない人工涙液がより安全です。

2. 症状が出る前にー抗アレルギー剤点眼薬

アレルギー反応は、抗原がマスト細胞からヒスタミンなどを放出(脱顆粒)させることから始まります。 抗アレルギー剤は、このマスト細胞からのヒスタミンの放出を押さえます。そのため、花粉症のような季節性のアレルギーの場合は、花粉飛散開始日前から抗アレルギー点眼薬をつけ始める治療法(初期療法)があります。アレルギー反応が始まる約2週間前から花粉の飛散シーズン中継続してします。この初期療法を行うと、効果的に花粉飛散ピーク時の症状を軽くしたり、症状の期間を短くすることができます。効果が出るまで、通常数日から2週間程度かかるため、花粉情報に気をつけて、花粉の飛散シーズン到来予測日の2週間前からの点眼開始がお勧めです。

花粉情報は下記にてご確認ください。

本日の花粉情報
  • 花粉情報 - 日本気象協会
  • 新宿区の花粉情報
  • 環境省花粉情報

3. 症状が出たらー抗ヒスタミン剤点眼薬

マスト細胞の脱顆粒によるヒスタミンの放出の結果、 ヒスタミンが知覚神経終末にある受容体に結合すると「かゆみ」に、血管に作用すると「充血」や「浮腫」になります。抗ヒスタミン剤はこの放出されてしまったヒスタミンと受容体の結合を抑えて、かゆみを早期に改善します。

4. 重症であればーステロイド剤点眼薬

重症になると、ステロイド点眼薬を用いることがあります。医師によるチェックを受けながら適切に使用すれば、効果が期待できます。

ステロイドは、合成副腎皮質ホルモンという人工的に合成したホルモンで、強力な効果と強い副作用があります。そのため、点眼薬など局所的な使い方でも、感染を受けやすくなったり、ステロイドに反応して眼圧が上がるステロイドレスポンダーでは、緑内障の原因になります。とくに、小児患者(3歳から9歳)では、ステロイドに反応して眼圧が上がるステロイドレスポンダーは、50パーセントと高いという報告もあり、注意が必要です。ステロイド点眼薬を使う場合には、眼圧上昇などの副作用防止のため定期的な検査が必要になります。