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花粉症

花粉症は眼科で治療ができます。

点眼薬治療により、症状を抑える事ができます。

 花粉症の目の症状は、目のかゆみ・充血・ゴロゴロ感、涙が出る、目やにが出る、目やにが黒目の部分にかかって曇って見える、など。鼻以外にアレルギー性結膜炎があることは、花粉症でも非常につらい症状です。

 無治療のままですと、迷惑な症状が花粉にさらされている限り続くのが花粉症です。

 更に、花粉症の結果、労働生産性の低下など仕事への影響や睡眠障害など日常生活への支障がおきることが知られています。

 我慢強い方は、熱が出ないので、花粉が出なくなって花粉症にはならない時期まで治療を受けずに我慢できるかもしれません。日本でのスギ花粉症では3人に一人は無治療です。(2014年厚生労働科学研究報告書 受診率63,5パーセント)

しかし、正しい治療を受ければ症状を軽く短くすることができることがよくあります。

の症状があるのなら、早めの眼科の受診がおすすめです。

花粉症は花粉のアレルギーです。

花粉症はウイルスによって引き起こされるわけではありません.。(風邪や新型コロナウイルス感染症はウイルスによって引き起こされます)

花粉に対する結膜(白目)の部分での異物に対するアレルギー反応によって、炎症が起きるのがでの花粉症です。(アレルギーはノイローゼ、カルテ、シャーレ、ギプスと同じドイツ語です。)

花粉症は点眼薬治療で症状を軽くすることができます。(個人差はあります)

1,即効性のある 抗ヒスタミン薬
2,症状を抑え、副作用も少ないー抗アレルギー剤点眼薬 

 アレルギー反応は、抗原がマスト細胞からヒスタミンなどを放出(脱顆粒)させることから始まります。 マスト細胞の脱顆粒によるヒスタミンの放出の結果、ヒスタミ ンが知覚神経終末にある受容体に結合すると「かゆみ」になり、ヒスタミ ンが血管に作用すると「充血」や「浮腫」になります。

 抗アレルギー剤は、このヒスタミンの作用を抑えます。

 服用後短時間で効果は出始めるので、症状を鎮めることができますが、効果がよく出るまでは2週間程度かかります。

3,重症であればー副作用に気をつけて強力なステロイド剤即効性あり)

 重症になると、強い効果と即効性もあるステロイド点眼薬があります。ステロイドは、合成副腎皮質ホルモンという人工的に合成したホルモンです。

「内服や注射」(全身投与といいます)ではなく、局所に直接使用します、

副作用としては、反応が必要なウイルスにも反応しにくくなってしまい感染を受けやすくなります。もっとも、内服や注射ではなく局所に直接使用なので、全身ステロイド投与のような全身への影響はありません。

また、人によっては、ステロイド治療に反応して眼圧上昇という副作用が起きる(眼圧が高くなる方をステロイドレスポンダーといいます)ことがあり、放置すると緑内障の原因になります。とくに、小児患者(3歳から9歳)では、ステロイドに反応して眼圧が上がるステロイドレスポンダーが、50パーセントも高いという報告もあり、注意が必要です。

ステロイド点眼薬を使う場合には、眼圧上昇などの副作用防止のため、定期的な検査して十分注意することが大切です。

  

花粉症がある日突然発症するわけ

  免疫が過剰に働いた結果、自身の身体に障害を与えるアレルギーのシワザです。

  抗体の蓄積が一定レベルに到達したある日突然発症します。去年までは平気だったのに今年は突然発症するのが花粉症です。

1.免疫システムが無害な空気中の花粉を有害と識別します

花粉が、目や鼻の粘膜から侵入すると、花粉を排除しようとします。 この花粉がアレルギーをおこすので、アレルゲンとか抗原といいます。 体には、抗原が入ると「抗体」 を作ってそれを排除しようとする「免疫」という仕組みがあります。

2.免疫システムはこの無害な物質に対する抗体(「IgE抗体」)を産生します

免疫細胞が「花粉」を「何かが来た!」と認識して、その何かを排除すべき異物と認識すると、それぞれの抗原に合わせた「IgE抗体」が作られます。

3. 抗体とマスト細胞の結合

作られたIgE抗体は、血液中を流れている、鼻や目の粘膜などにあるマスト細胞にくっつきます。

4. IgE抗体の蓄積

このマスト細胞にくっついたIgE抗体は、花粉に触れる度に溜まっていきます。

5. 「感作(かんさ)の成立」ー抗体の蓄積が一定レベルに到達

抗体の蓄積量が一定レベルに達すると、体がその抗体に対してアレルギーを獲得するまでの準備期間を経過して、花粉症の発症準備が整った状態となります。アレルギー性結膜炎はある異物に対する体の免疫機構の反応で起こり、異物に対して反応する状態になることを感作(かんさ)といいます。この感作という状態を経て、初めて、アレルギー反応がいつでもおこる状態になります。

6. 次に花粉に接触すると、抗体は免疫システムにヒスタミンなどの化学物質を血流中に放出するように信号を送ります。

抗体の蓄積量が一定レベルに達して、感作(かんさ)が成立した後に再び花粉が侵入して、待機していたマスト細胞の表面にくっついていたIgE抗体に花粉が捕まると、マスト細胞が刺激され、その細胞内からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が分泌されます。(脱顆粒反応)

7.  炎症が起こり、目のかゆみ・充血・目の腫れ等の出現

ヒスタミンは、目の神経を刺激し知覚神経終末にある受容体に結合すると「かゆみ」になり、血管に作用すると組織に炎症が起こり「充血」や「浮腫」になります。

出典 東京都健康安全研究センターくらしの健康(第3号)3-1

花粉症の診断

花粉症の診断には、細隙灯顕微鏡検査、アレルギー検査があります。

花粉症によく似た花粉症でない疾患もあります。ですから、花粉症と思っても、花粉症でなかったり、花粉症を併発したりします。

花粉以外のアレルゲンでも、花粉症と似た症状になります。また、アレルギー性でない疾患もあります。

20分でわかるアレルギー検査

当院では、アレルギーの原因であるアレルゲン(8大アレルゲン スギ花粉、カモガヤ花粉、ブタクサ花粉 、ヨモ花粉、ダニ、ネコ、イヌ、ゴキブリ)が迅速にわかる検査キット「イムノキャップ」を導入しております。注射を使わず、指先からの少量の採血による20分程度の検査で、通常当日結果をお伝え出来ます

 注射器を使いませんので、乳幼児から利用可能で、日常生活で抗原になる物質を避けるように注意できるようになります。(保険診療 3割負担の方約3000円 1割負担の方 約1000円)

 詳しくはこちら

出典 (c)Phadia k.k

 

花粉症の診療ガイドライン

アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版) があります。

 

 

 

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