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加齢黄斑変性症

,加齢黄斑変性(AMD)とは.

2,加齢黄斑変性(AMD)の症状

3,加齢黄斑変性の仕組み

4,重要な早期発見治療

5,加齢黄斑変性 (AMD) の早期発見に大切なOCT

6,加齢黄斑変性の治療

7,加齢黄斑変性AMDの日常生活での危険因子

8,抗酸化ビタミンを亜鉛と一緒に。 進行を20パーセントから25パーセント抑制 (食生活の偏りの改善1)

9.カロテノイド(ルテインとゼアキサンチン)を加え、進行を38パーセントから43パーセント抑制(食生活の偏りの改善2)

10,サプリメント摂取は先進諸外国の標準医療 日本のガイドラインの推奨です。

11,NHK健康チャンネル「加齢黄斑変性」の症状とは?自分でわかるセルフチェック法 杏林大学 平形 明人 教授 

黄斑での異常で、高齢化にしたがって発症率が増えます。

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加齢黄斑変性(AMD)は、(おうはん)に起こる異常で、黄斑の網膜色素上皮下に 老廃物が蓄積し,不可逆的に黄斑変性が進行し、発症率は高齢化にしたがって増える(加齢に関係がある)病気です。黄斑部は、感度が高く分解能や色の識別能力が高く最もものが鮮明に見える部分なので、黄斑に異常が起きると映像に障害が起きます。

目に入った光を、視覚情報を認識するためには、網膜というフィルムで映像として認識する必要があります。

球面状の眼底に広がる網膜はカメラの画素やフィルムに対応して、光を電気信号に変換して、脳はその電気信号を受け取り映像として認知します。

光を、角膜で屈曲、さらにもう一度水晶体で屈曲させて、網膜の中心部の黄斑部で結像させています。

網膜での感度や分解能の分布には濃淡があって、(カメラの場合には、その感度や分解能はカメラの画素やフィルム全体に一様です)

感度が高く分解能や色の識別能力が高く最もものが鮮明に見える部分が、網膜の中心部です。黄斑では、色や明るさを認識する錐体(すいたい)細胞という視細胞が集中しています。

網膜の中心部は、局所的に黄色く色づいていますが、黄色く斑点のように見えることから、黄斑と呼ばれています。黄色での着色で、フィルターとして感度の高い錐体細胞を光から保護しています。(高エネルギー(青色)の光を低減または遮光するのは、補色である黄色です。)

(滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供) 出典 日本眼科学会 目の病気

(滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供)
出典 日本眼科学会 目の病気

Blausen社の黄斑変性についての美しいCGアニメーション(日本語  01:22)を御覧ください。

症状は、歪み,中心暗点,視力低下です。

カメラでいえばフィルムの真ん中が壊れ、黄斑部分の細胞が死んだり出血したりしながら壊れて、歪み、中心暗点、視力低下になります。

  1. 中心部の変視  歪み (ある日突然目の前のものがぐにゃりと歪んで見えた,)

    網膜の内部に浮腫が生じると中心部がゆがんで見え、直線が曲がって見えます。

    加齢黄斑変性の症状(中心部のゆがみ)  出典 日本眼科学会 目の病気

    加齢黄斑変性の症状(中心部のゆがみ)
     出典 日本眼科学会 目の病気

  2. 中心暗点 (見たいところが見えず人にぶつかってしまった)

    中心部がぼやけ見えなくなります。読み書きができなくなり、会っている人の顔の表情が分からなくなり、自動車の運転もできなくなってしまいます。

     加齢黄斑変性の症状(中心部のゆがみと中心暗点) 出典 日本眼科学会  目の病気


    加齢黄斑変性の症状(中心部のゆがみと中心暗点)
    出典 日本眼科学会  目の病気

  3. 視力が低下

    視力が低下しますが、周辺部は見えることが多いので、歩くことはできることが多いです。

  4. 失明 

    さらに未治療で進行すると、失明の恐れがあります。

    先進諸国における失明の主な原因とされ、全世界で一億人以上、日本人では50歳以上の人の約1%にみられ、この10年で倍増しています。日本では、緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症についで失明原因の第4位です。

加齢黄斑変性の仕組み

加齢黄斑変性(AMD)の網膜に機能障害が生じる前の前駆病変としては、ドルーゼンと呼ばれる白い塊があります。

ドルーゼンは、網膜細胞が加齢によって変性し、視細胞の一部が剥がれ落ちて、網膜色素上皮細胞(網膜の最下層)の下に溜まった脂質を中心とした老廃物です。

黄斑にはくぼみがありますが、ドルーゼンは、くぼみのずっと奥にたまって沈着しています。

この段階では、自覚症状はほぼないのですが、進行すると、いわば画素が少しずつ抜け落ちるように、黄斑部分の網膜が徐々に萎縮して変性すると考えられます。このように加齢によって網膜色素上皮が 徐々に萎縮することで視力低下するのが、⦅萎縮型(ドライ型)⦆です、この萎縮が黄斑部の中心である中心窩に拡大しなければ視力低下は生じません。

この沈着していくドルーゼンでは、その後の免疫反応による炎症の発生によって、新生血管が網膜組織につくられると、黄斑部に凹凸がもたらされて、歪みや視力の低下が生じてしまいます。

そして、さらにそのもろくて弱い新生血管は、簡単に滲出つまり浮腫出血を引き起こしてしまうために、黄斑の機能は急速に悪化して視力に障害が出ると考えられています。

眼底写真でみる網膜の出血 (滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供) 出典 日本眼科学会 目の病気

眼底写真でみる網膜の出血
(滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供)
出典 日本眼科学会 目の病気

悪化のスピードは速く、発症してから 数ヶ月で矯正視力が 0.1 以下になることもあります。

このように、過剰なVEGF(血管内皮増殖因子 Vascular endothelial growth factor)を一因とし て黄斑下に脈絡膜新生血管が生じ,黄斑部への血漿成分 の漏出や出血によって急激な視力低下を引き起こし得 るのが、滲出型(ウェット型)です。日本人には圧倒的にこの滲出型が多いのです。

The Angiogenesis Foundation(日本語 3分16秒)
ドルーゼン VEGFなどのアニメーション

重要な早期発見治療

このように加齢黄斑変性(AMD)は、今まで見えていた方が場合によっては急速に見えなくなります。

しばらく前までは手の施しようのない不治の病でしたが、最近、いくつかの治療法が新たに開発されて、また有効なサプリメントがあることもわかってきました。

しかし、目は二つあり、良いほうの目が悪いほうの目の見え方を補うので、まず片眼を隠してから見ないと、悪い症状が生じていることに気が付きません。

そのうえ、加齢黄斑変性(AMD)の前駆病変には、症状はほとんどないのですから、眼科専門医での検査による早期発見治療が重要なことが分かります。

加齢黄斑変性 (AMD) の早期発見に大切なOCT

通常の眼底検査、カラー眼底写真撮影に加え、当院に完備されている 光干渉断層計 (optical coherence tomography:OCT) では眼底に光を照射して、その反射波を解析して眼の奥の網膜の断面を一目瞭然に映し出して、ドルーゼンなどを確認し、更に黄斑部だけでなく、新生血管による浮腫や出血の状態を確認します。

OCTと眼底カメラ (眼底三次元画像解析装置)

OCTと眼底カメラ
(眼底三次元画像解析装置)

光干渉断層計検査(OCT) 滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供) 出典 日本眼科学会 目の病気

光干渉断層計検査(OCT) 滋賀医科大学眼科 大路正人教授提供)
出典 日本眼科学会 目の病気

加齢黄斑変性の治療

ガイドラインとして、日本眼科学会の「加齢黄斑変性の治療指針」があります。

萎縮型と前駆病変であるドルーゼンに対しては、現時点では治療法がなく、ガイドラインでは、 「経過観察 • ライフスタイルと 食生活の改善 • AREDSに基づく サプリメント摂取」とされています。

加齢黄斑変性 前駆病変の診療ガイド「画像提供:ボシュロム・ジャパン()News 9-1

滲出型に対してもかつては治療法がなくお手上げでしたが最近は、出血や浮腫に対応して、ドルーゼン蓄積後に続発してくる新生血管の拡大を抑え退縮させる抗VEGF(血管内皮増殖因子)薬注射や特殊なレーザー等の治療法が開発されていますが、(抗VEGF薬治療は、保険診療での3割自己負担が1回約5万5000円の負担です)根治治療にはなっていません。

このように治療法に限界があるので、禁煙や食生活などの生活習慣改善とサプリメントの利用による日常生活での危険因子の減少が非常に大切と考えられています。

加齢黄斑変性AMDの日常生活での危険因子 を意識した予防が極めて重要。

明らかになっている加齢黄斑変性AMDの日常生活での危険因子は、喫煙、紫外線 ブルーライト、食生活の偏りです。

喫煙は、日本人において、加齢黄斑変性AMD発症の危険因子であることがわかっています。

喫煙者は,非喫煙者に比べ 4 倍の発症の危険があるという疫学調査の報告があります。

喫煙は抗酸化物質であるビタミンCを破壊して、視細胞に酸化ストレスを与える活性酸素を発生させて網膜がダメージを受けやすくなると考えられています。禁煙が強く推奨されますが、禁煙の効果は直ちには出ません。

発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を光源とした液晶モニター機器や照明などから出る青色光(ブルーライト)は、波長の短い光なので、その波長の短さと反比例するエネルギーは大きくなり、黄斑に対しても、視細胞に酸化ストレスを与える活性酸素を発生させて網膜がダメージを受けやすくなると考えられています。

食生活の偏りには、亜鉛と一緒に抗酸化ビタミン、更にカロテノイドの不足などがあることがわかってきました。

抗酸化ビタミン亜鉛と一緒に。 進行を20パーセントから25パーセント抑制 (食生活の偏りの改善1)

アメリカではビタミン C・E 及びβ-カロテンという抗酸化ビタミンと亜鉛を一緒に取ることで、前駆病変及びもう一方の眼での滲出型加齢黄斑変性の進行リスクを有意に軽減するという統計学的に証明された大規模臨床試験(AREDS エイレッズ)が2001年にあり、加齢黄斑変性 への進行が20パーセントから25パーセント抑制出来ることがわかりました。

その結果、 先進諸外国においては、亜鉛及び抗酸化サプリメント摂取が加齢黄斑変性AMDの標準医療となっています。

そこで、日本眼科学会のガイドラインにおいては、日本人についても、アメリカでの調査による処方に近いものの選択が推奨されています。(「実際のサプリメント内服にあたっ ては,日本人用に処方が変更された製品が市販されてい るので,なるべく AREDS の処方に近いものを選択する 必要がある.」)

ビタミンEは、カボチャ、パセリなどに、ビタミンCはパプリカなどに、亜鉛は牡蠣などに含まれています。

食事だけでは推奨レベルを摂取できない人のためにはサプリメントがあります。

抗酸化ビタミンについて、AREDSに記載されている量は、亜鉛80mg、ビタミン C500mg・E 269mgです。AREDSではビタミンE については、これより高い用量を摂取しないこととされています。

カロテノイド(ルテインとゼアキサンチン)を加え、進行を38パーセントから43パーセント抑制(食生活の偏りの改善2)

緑黄色野菜に含まれる黄、橙、赤色などを示す天然色素をカロテノイドといい、カロテノイドであるルテインゼアキサンチンは網膜での黄斑色素となり、光刺激に対するフィルターとして視細胞を保護しています。

光のエネルギーは波長とは反比例の関係にあるので、最もエネルギーがありもっとも網膜を障害してしまう可視光である 最も短波長な青いブルーライトの反対色として、黄斑の黄色がエネルギーを弱めるのです。

アメリカでのAREDSからβ-カロテンを抜き、ルテインとゼアキサンチンに置き換えた喫煙者にも安心な新処方のサプリメントによる大規模臨床試験(2013年AREDS2)によって、ルテインとゼアキサンチンを含むAREDS2は、AREDSよりさらに18パーセント加齢黄斑変性の進行を軽減抑制することがわかっています。

ルテインは、ブロッコリー 青梗菜 ほうれん草 小松菜 などに、

ゼアキサンチンは、パプリカ、トウモロコシ、柿、鶏卵などに含まれています。

体内では生合成できないと外部から取り込む必要がありますが、必要な量は大量です。

食事だけでは推奨レベルを摂取できない人のためにはサプリメントがあります。

AREDS2に記載されている量は、ルテイン10mg ゼアキサンチン2mgですが、AREDS2ではルテインとゼアキサンチンについては、これより高い用量も可能とされています。

 サプリメント摂取は先進諸外国の標準医療 日本のガイドラインの推奨です。

ガイドラインでは前駆病変,萎縮型加齢黄斑変性に対しては,禁煙や食生活などの生活習慣改善と 抗酸化サプリメントによる予防的治療が推奨です。

特に50歳以降で、もうすでに片眼に加齢黄斑変性AMDの発症がある方、前駆病変がある方には長期投与が有用と思われます。

当院では、アメリカの臨床研究での統計学的証明に基いて配合されたサプリメントをご用意しております。

オキュハ゛イトシリース゛カタロク゛「画像提供:ボシュロム・ジャパン(株)」

サプリメントご利用のご注意

  1. 日本法では、サプリメントは加齢黄斑変性AMDの治療薬ではなく、いわゆる健康食品です
  2. 抗酸化物質でのアメリカでの統計学的証明は前駆病変及び片側眼にしかありません。
  3. サプリメントについてのアメリカでの統計学的証明は、加齢黄斑変性AMDの発症リスクを軽減するだけで完全に抑えることができる証明ではありません。

NHK健康チャンネル「加齢黄斑変性」の症状とは?自分でわかるセルフチェック法 杏林大学 平形 明人 教授

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